皆様こんにちは。私は今日皆様と共に緩和ケアについて勉強していきたいと思っています。
スライドの字をひらがなで書かせて頂いているのは多くのお子さんが来て頂いていると想像しましたのでひらがなで進めさせていただきたいと思っています。
大人の皆様も子供になった気持ちで振り返って頂いて少し考えていただければ有り難いと思います。
咳が出たり頭が痛かったりお腹が痛かったり熱が出たり、このようなことを皆様は経験したことがありますよね。こんな時誰かがそっと頭を撫でてくれたり、おでこに手を当ててくれたり、冷やしてくれたり、背中をそっと叩いてくれたり、お腹をさすってくれたり、声をかけてくれたり、横に居てくれたりしましたよね。
その時、皆様はどんな気持ちでしたでしょうか。頭の痛みが和らいだでしょう。
熱が下がった気がしませんでしたか。咳も和らいだでしょう。
お腹の痛みも和らいだのではないでしょうか。
そして気持ちがスーーっとしたということを思い出してください。
おじいちゃんおばあちゃん、お父さんお母さん、お兄ちゃんお姉ちゃん、おとうといもうと、お友だちが、なんて優しいのだろう!と、きっと思われたことでしょう。
ありがとうという気持ちになったのではないでしょうか?その他いろんな気持ちを思われたことでしょう。
このことはお家の中のことだけでしょうか。いえいえ、学校とか保育園とか幼稚園とかいろんな施設に多くの人たちが携わってくれて、このようなことをしてくれたのではないでしょうか?
時にはポチやタマも横に居てくれて、みんなを元気づけてくれたのではないでしょうか。今もそうでしょう。
そうなんです、このような普通にやってくれていることが緩和ケアなんです。ですから決して難しいことではございません。皆様はまさしくそこでしておられることが緩和ケアなんです。
私のことをしっかり聞いてくれている、私のことを注目してくれている、私を癒してくださって有り難うございます。
そしてお家では皆様が手を組んでひとつのチームとしてファミリーチームとして歩んで行かれています。
私達大阪南医療センターでは、いろんな専門職種が集まって医療チームとして活動しています。
ファミリーチームと医療チームが手を繋ぐ、そうすることによって皆様と共に医療というものを進めていけるというのが緩和ケアというものだと考えて頂ければと思います。
ということで、皆様と共に手を繋いでチームとなって進めていくというのが緩和ケアチームというものなんです。
これから看護師さんの話、そして薬剤師さんの話、さらに放射線科のお医者さんのお話、最後に心療内科の先生のお話、この4人の先生方の専門的なお仕事を皆様にお話しさせていただき聞いて頂いて、緩和ケアというものを勉強して頂こうと思っています。
この講演が終わった時には皆様と一緒に手を繋げるように頑張りますので、どうぞよろしくお願いします。有り難うございました。
>> 大阪南医療センター 緩和ケア推進室