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2019年5月25日開催 第20回 がん診療アップデート 開催レポート 緩和医療について

閉講の挨拶

「本日のキーワードはバランス(調和)だったのではないでしょうか。」 大阪南医療センター 緩和ケア推進室長 上島 成也
第20回がん診療アップデート「がん最前線」皆さん如何でしたか?
私は大阪南医療センターで緩和ケア推進室長を務めさせていただいています上島です。
閉会の挨拶をさせていただきます。

本日皆さんにお話をさせていただいた最初の5名の先生方、そして特別講演として生稲晃子さんから「5度の手術を乗り越えて・・・今 〜右胸にありがとう そしてさようなら〜」という素晴らしい講演を拝聴させていただきました。
その中で私が感じたことを紹介させていただきます。
大阪南医療センター 緩和ケア推進室長 上島 成也

遺伝子はON・OFFというバランス、手術は根治と機能を残すというバランス、抗がん剤は根治と副作用のバランス、バランスが大切というキーワードがあったのではないでしょうか。

生稲さんのお話の中にもありましたように、仕事人であること、一方それとともに家庭人であるというバランス、がん治療においては、がんに罹られたということに対して生きるというバランス、そして暗い話ではなくて皆さんとともに笑って明るくしようというバランスでした。
それは日本語でいうと「調和」です。

そこで私が頭に思い浮かべたのが、2025年に大阪万博が開催される事が決まったことから、1970年、当時小学5年生であった上島少年は、あの大阪万博を見て、線が繋がっていない電話ができたり、いろんな画期的なことが起こるんだと驚いた事です。

その時のテーマは「人類の進歩と調和」ということでした。人類はどんどん進歩してきました。今では線が繋がらなくても電話ができる時代になりました。そこで、今日お話がありましたように、がん治療も同時にどんどん進歩し、今ではもう治りきるというところまで行けるというお話しから、皆さんと一緒に勉強させていただいたかなと思います。

しかし世界を見回してみて、人類のバランス(調和)はどうでしょうか? まだまだ調和を取っていかなくてはならないのではないかと感じて反省したところでございます。

どうぞ私たち医療者と皆様と共に調和を取っていき、がんを克服していこうではありませんか。
生まれもっていただいた生命をもって、人生最大のゴールを目指すために、皆様と共に調和を取って生活をしていければと思うのです。

さて、このがん診療アップデートは、私たちが企画をしていますが、皆様と共に作っていく市民公開講座でございます。どうぞ皆さま、お手元にお持ちのアンケートに「こういう話が聞きたいな。こういう講演者を呼んでほしいな。」といったことがございましたら、遠慮なしに記載していただきお渡ししただければ、来年・再来年、皆様と共に楽しく笑って良いお勉強をさせていただけるのではないかと考えています。
私は皆様の前に立っていますが、皆様の周りのスタッフに「今日はよく頑張ったね。」と一言声をかけて頂けると有難いです。
長くなりましたが、私たちとお付き合いいただき、大変有難うございました。また来年お会いできることを祈念いたしまして、閉会の辞に代えさせていただきます。本日は有難うございました。

>> 大阪南医療センター 緩和ケア推進室

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