キャスター/「112日間のママ」著書 清水 健氏のご登場です。
本日は「大切な人の『想い』とともに」というテーマでお話しをして頂きます。
来場者様の『想い』を感じ取り、辛い気持ちに鞭打ちながら自らの『想い』を伝えようと清水健さんはステージに立ちました。
お子様の成長に喜びを感じる日々を過ごしている清水健さん。しかし心の時計は止まったまま。闘病とか悲しみに終わりやピリオドはない。だから前に進んで行くしかない。悲しみに終わりがなかったらそれに立ち向かっていくしかない。
でも辛い想いを抱えているのは僕だけじゃない。だからありったけの僕を見て欲しい。清水健さんの『想い』が会場に拡がります。
故妻・奈緒さんとの出会いから旅立ちというビデオの放映が終わった会場は静まりかえり、涙する音だけが聞こえました。
三人で生きるという選択をした清水健さん。しかし今清水健さんの横に奥様はいない。正解はわからない。そして引きずっている自分が居る。でもそれで構わない「こんなもんなんだ」と。そんな自分と同じ立場の人が居る。その人たちに「こんなもんなんだ」って寄り添うことの意味、その温かい想いを考えて頂きたいと。
この会場に看護師さん医療関係者の方さんがいるならば、病を治すことはもちろん、患者さん本人と家族の皆さんの心を救っていただいて欲しい、心からそう願っているんです、と清水健さん。そして医療に携わっていない私たちにもできることがあると会場に『想い』を伝えました。
闘病とか悲しみに終わりやピリオドはない。だから戦い続ける。そして、今グっとこらえてる方がいるなら皆と一緒に救える。その一人の人間でいたい。その『想い』が会場の皆様の心に響きました。
----大阪南医療センター 森下 まり子 看護部長より花束の贈呈。----
清水健さんは、故妻・奈緒さんとの出会いから、結婚生活、闘病生活、出産、現在に至るまでをお話を映像と共に参加者の方に伝えられました。
第1子妊娠直後に乳がんであることが判明して「妊娠の継続」か「治療に専念」かの選択を迫られたことについて「家族3人で生きることを選択した。」と振り返り、家族に、皆様に、亡き妻に、ありがとうという『想い』がこみ上げてきたとのこと、また妻・奈緒さんの『想い』とともに、悲しむ人を減らしたい、笑顔の人を増やしたいと、これからも『大切な想い』を伝え続けていくと力強くお話されました。
また「つらい経験だったが、人のあたたかさを知ることができた。みなさんも大切な人と向き合い、寄り添ってあげてほしい。」とメッセージを送られました。
ご自身の尊い体験を通じて、生きることの大切さ、笑顔で生きること、家族の愛を成長させること、支え合って生きること、信じ愛し合って生きることの大切さを一生懸命に伝えようとする熱のこもった講演に、参加者は聞き入っていました。
清水健さんのメッセージは来場者様に感動と命の大切さ、家族の絆について改めて気づかせる機会になったのではないでしょうか。