準備も整い、来場者様もホールへと移動。第18回がん診療アップデートの開講です。
当大阪南医療センター院長の齊藤 正伸、河内長野市市長の島田 智明様により、開講の挨拶がされました。
本日はたくさんの皆様にお集まり頂き、誠に有り難うございます。
今回で第18回を迎えるこのがん診療アップデートは、地域の皆様と地域の医療に携わって頂いている医療従事者の皆様に正しいがんの知識・最新の医療情報を発信するという目的で始められました。
本日は、近畿大学医学部附属病院消化器内科准教授の西田直生志先生、大阪南医療センターからはの田中覚乳腺外科医長、陰山麻美子主任栄養士、前田裕弘がん疾患センター部長より、がんの予防・早期発見をテーマにお話しさせて頂きます。
また後半は、報道番組『かんさい情報ネットten.』で有名な清水健氏による特別講演を予定しており、奥様をがんで亡くされた体験をもとに「大切な人の『想い』とともに」というテーマでお話しさせて頂きます。
今では日本人の2人に1人ががんになると言われています。
これだけを聞けばがんがすごく流行して大変怖い話に聞こえるかも分かりませんが、実は逆で、社会の成熟と医療技術の進歩で、出産による死亡、結核などの感染による死亡が減少してきました。脳卒中や心臓病も予防・治療法が進歩しましたし、自動車をはじめとする工業製品の進歩で様々な事故が減ってきました。その結果、長生きできるようになってきたので、がんになる人が増えたということに繋がっています。
がんは治る病気にもなってきましたので、通常私たちが患者様にがんを告知し治療法を説明しています。がんを治すためには早く見つけることが大切で、それにより早く治療し完治できる時代になってきたのです。
まず病気を知り予防し定期的に検診を受ける、これが重要なことだと思っています。
本日は公演を聞いて頂いて、ここに来られていないご家族やご友人にも『がんは治る』『がんは検診で早く見つけることが大事』ということをお伝えして頂ければと思います。今日の講演会が有意義なものとなりますようお祈り申し上げ、開会のご挨拶とさせていただきます。
金剛・岩湧も鮮やかな新緑に色づき大変美しい季節を迎える中、「第18回がん診療アップデート がんの予防・早期発見」が国立病院機構大阪南医療センター、近畿大学医学部附属病院、大阪南医療センターがん疾患センター、ならびに各市の医師会、薬剤師会、保健所関係者のご尽力によりまして盛大に開催されますことを心よりお慶び申し上げます。
また皆様には平素からご協力賜りお礼申し上げます。
ちなみに国立病院機構大阪南医療センターは昔は「国立病院」という愛称で呼ばれていた時代がありましたが、私はそこで昭和44年に生まれました。
皆様のお子様と近い年齢かというふうに思います。
さて、高速に高齢化が進む中で生涯を通じて生き生きと暮らすには、健康づくりと医療体制の充実が重要でございます。特にがんは死亡原因の第一位であり、平成27年にがんで亡くなられた方は国内で37万人を超える状況であり、がんの予防と早期発見は国民的な大きな課題でございます。
河内長野市は人口10万8千人で65歳以上の高齢化率は32%です。この数字は大阪府内町村を除いた33市の中で第一位という状況でございまして、豊かな自然や歴史文化など恵まれた環境の中で生き生きと暮らしていただけるよう、健康寿命を伸ばす取り組みを行っております。
一例として本市ではがん検診を実施しがんの早期発見に努めており、昨年度は市民全体の3割にあたる3万3千人が検診を受診されました。これもひとえに本イベントの開催をはじめ、医療関係者の方様が日々の診療の間に検診を実施していただいたおかげでございまして、深く感謝申し上げます。
本日は清水健様の公演をはじめ、がんに関する公演がございますので、多くの皆様にお聞き頂きこれからのがんの予防に役立てていただきますよう願っております。
私は昨年8月に市長に就任しましたが、冬の寒いときに「春になりましたら2つ認定してもらうように頑張って参ります。」ということを言って参りました。ひとつは楠木正成・正行親子ゆかりの地で日本遺産の認定をするとことです。実は昨日この同じホールでシンポジウムが開催され、楠木正成について語っておりました。もうひとつはくろまろの郷を道の駅に認定してもらうことでしたが、実現することが出来、今朝くろまろの郷で道の駅のオープニングセレモニーをしてきたところでございます。もしこのあともしくは明日でもお時間がおありでしたら、くろまろの郷に寄って頂ければと思います。
結びに、本市では今後とも市民の皆様の健康で豊かな暮らしを応援する取り組みを進め、健康長寿を目指して参りますので、ご支援ご協力を賜りますようお願い申し上げご挨拶と致します。