開会のあいさつこのページを印刷する - 開会のあいさつ

2010年5月29日開催 第11回 がん診療アップデート 歌って、笑って、楽しもう「生」 開催レポート
 開会のあいさつ
 がんに関する講演
 トーク&コンサートその1
 トーク&コンサートその2
 トーク&コンサートその3
 トーク&コンサートその4
 トーク&コンサートその5
 がん相談支援室あとがき
 番外編
スター混声合唱団

当大阪南医療センター主催のがん診療アップデート。第11回目の開催となった今回は、大阪狭山市のSAYAKAホールに会場を移し開催いたしました。昨年に引き続き、スター混声合唱団の皆様にもご出演いただくことが実現し、満員御礼のなか開催することができました。

第11回 がん診療アップデート 歌って、笑って、楽しもう「生」

「患者さんと共に市政のことを考えて地域医療完結型の制度を作る」 大阪南医療センター副院長 田伏 克惇

本日で11回目のがん診療アップデート。開講当初、来場者が少なく苦労しましたが、スタッフ・職員一同で企画を考え今回のような、医療関係者と皆さんとが一緒になり一同に介してがんの問題を考えてみようという機会を作れました。
今日私から皆さんに3つのキーワードをお伝えしたいと思います。

大阪南医療センター副院長 田伏 克惇
1つ目は、2015年問題。2015年にはがんにかかって生存している方が現在の糖尿病患者と同じ500万人にのぼります。これからいろんな対策を打ってでなくてはいけません。
2つ目は、地域医療完結型の制度を作らなくてはならないのです。地域医療圏一丸となって医療体制・サポート体制を確立することが必要であり、患者さんと共に市政のことを考えていく必要があるということです。

3つ目は、がんはもはや不治の病ではない、ということです。現にがんにかかって半数の方が助かっており、早期発見・早期治療をすればもっとたくさんの方が治ります。これからは「がんと共に生きる社会」であるとお考えください。


「がんに関する正しい知識や情報を掴むこと、がん検診受診を徹底」 大阪狭山市市長 吉田 友好 様

第11回目のがん診療アップデートをこのように盛大に開催していただきました大阪南医療センターの皆さん、そして団長山田邦子さんをはじめとするスター混声合唱団の皆さんに心から感謝申し上げます。
さて、2人に1人はがんにかかる、3人に1人ががんで亡くなるといわれている日本の実態を、我々はもう少ししっかりと受け止めていかなくてはいけないと思います。がんにかからないようにどうすればよいか、またがんにかかったらどうすればよいのかを、正しい知識や情報を掴んでおくことが大事です。

大阪狭山市市長 吉田 友好 様
まずタバコはだめ、お酒の飲み過ぎはだめ、食事もバランスよくと言われております。その他にもがん予防がいろいろとございますが、大阪狭山市では明後日5月31日の世界禁煙デーを契機に大阪狭山市の公共施設の敷地内すべてを禁煙にします。市長として市民の健康をまず第一に考えるというのは当然のことでありますので、もしもまだタバコを吸っておられる方はもう一度タバコについてお考えになっていただきたく思います。

それから、早期発見・早期治療を徹底していただきたい。大阪府下のがんの検診受診率は全国でもいつもワースト5に入っており、がん死亡率はワースト1、ワースト2という状況です。まず毎年定期的にがん検診を受けることを徹底していただきたいと思います。
この南河内医療圏は恵まれていて、近畿大学病院と大阪南医療センターといったがん診療連携拠点病院が2つもあります。内部にはがん相談支援室が設けられていて大阪南医療センターでは専属スタッフが相談に対応してくれます。がんにかかってしまったという場合も正しい病気の内容や治療方法を教えていただき、正しい知識や情報を掴んでいただくようにお願いいたします。