大阪南医療センター放射線科では2021年9月に血管撮影装置を更新いたしました。今回導入した「Alphenix Biplane」(キャノンメディカルシステムズ社製)は高画質・低被ばくをコンセプトに開発された最新鋭機種です。診断や手技に最適な画質を提供するためダイナミックレンジが格段に広くなり、より深い濃度分解能を持った画像の提供が可能となりました。これにより低コントラストなデバイスや血管・出血画像の描出能も向上しています。今回の機器導入により心臓や大血管、頭頸部から下肢末梢まで全身領域における血管内治療を幅広くサポートできると考えております。また今回導入した装置には様々な低被ばく技術が搭載されており、従来の装置と比較して最大で45%の被ばく低減が可能(同社比)となっています。また腎機能の悪い患者様に対して有用な希釈造影プログラムを搭載し希釈した造影剤でも通常の検査と同等のコントラストを得ることができ、患者様への優しい医療の提供に寄与できるものと考えています。