骨塩定量検査で分かること
骨密度の低下(骨粗鬆症:こつそしょうしょう)を診断します.これは骨組織の微細構造が変化し,そのために骨が脆くなり骨折しやすくなった病態です。日本では約1100万人以上の患者がいると推測されています。診断基準は,若いとき(20~44歳)の平均骨量の20%減少までは正常,20~30%を骨量減少,30%以上の減少を骨粗鬆症と診断するというものです。骨粗鬆症による骨折の中で胸椎,腰椎の椎体骨折や大腿頸部骨折は寝たきりの原因にもなります。また現代の食生活の変化や無理なダイエットによる骨密度の減少もクローズアップされてきています。骨密度を測定することは,骨密度の減少を早期に発見し骨折の原因となる骨粗鬆症の予防や適切な治療を行うことにあります。