スタッフ紹介
循環器疾患センター部長
医療安全管理室長
大阪大学大学院卒
日本循環器学会循環器専門医
日本高血圧学会高血圧専門医
日本核医学会核医学専門医
循環器疾患研究室長
日本循環器学会循環器専門医
日本集中治療医学会専門医
日本超音波学会超音波専門医
日本不整脈心電学会不整脈専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会専門医
日本循環器学会循環器専門医
日本心血管インターベンション治療学会認定医
診療科の特色
大阪南部の急性期循環器病の中心施設として河内長野市のみならず富田林市、羽曳野市、大阪狭山市、遠くは堺、橋本市から多くの紹介があり南河内地域の一大心臓センターとして心臓血管外科と共に、24時間体制でチーム医療を実践しております。24時間いつでも紹介を受け入れることができるように、救急担当医および循環器当直医がハートコールのPHSを持ち、救急隊や近隣地域医療の先生方の要請に対応しております。また学会活動に関しては日本循環器学会、日本心臓病学会、日本心血管インターベンション治療学会(CVIT)、日本不整脈心電図学会などで積極的に演題発表を行っています。
施設認定
日本循環器学会認定研修施設、CVIT研修施設、日本高血圧学会認定研修施設
外来について
予約診察と予約外診察を完全に二分化し診療の待ち時間を短縮するよう配慮しています。当科はチーム医療を徹底しており、誰が診察しても治療方針、治療レベルは一定です。予約外の診察は安心して初診担当医の診察を受けてください。近隣の医療機関からの紹介症例に関しては初診担当医(常勤医)を配置し対応しています。また緊急を要する循環器疾患に対応するために、日勤帯は循環器科の救急担当医師を、夜間・土日は循環器科の当直医師を常時配属し、専門的な処置を迅速に行えるような体制で最善の医療を提供しています。
病棟について
東3階にCCU/ICU6床、一般病棟32床の循環器病棟を配置。またPCPS(経皮的心肺補助循環装置)1台、IABP(大動脈内バルーンパンピング)2台を常時整備し重症心疾患管理に努めております。
設備
Biplane冠動脈専用アンギオ装置(Philips社製 Allura Xper FD10/10)
64列マルチスライスCT (Toshiba, Aquilion) 冠動脈CT
Dual head gamma camera (Discovery NM830) 心筋シンチ
心エコー装置 Philips 3台, Aloka 1台, Toshiba 1台, GE(ポータブルVivid iq 1, Vivid I 2)3台の計8台で検査技師、医師が検査を担当しています。Multiplane 経食道心エコーも搭載しており、左房内血栓、弁膜症、感染性心内膜炎心臓内腫瘍の診断に際しては積極的に経食道心エコー検査を実施し手術適応も含めた幅広い視野で診断に当たっています。
主な診療内容・取扱い疾患(循環器疾患センターホームページも参照してください)
1.虚血性心疾患(狭心症、心筋梗塞)詳細はこちらから
24時間体制で、急性冠症候群、急性心筋梗塞に対して、緊急カテーテル検査、再灌流療法が実施できるような体制をとっています。
安定狭心症、陳旧性心筋梗塞など慢性虚血性心疾患に関しては、外来にて、非侵襲的に64列MD-CTを用いて冠動脈の形態を診断し、トレッドミル運動負荷心電図や運動/薬剤負荷心筋シンチグラムを用いて、心筋虚血、心筋バイアビリティの有無を診断することにより、必要な症例に対してのみ、入院の上、カテーテル検査を行い、最適な治療を目指しています。中等度狭窄に対してはFFR(冠血流予備量比)を測定し、血行再建の必要性を検討しています。
カテーテル的血行再建術か冠動脈バイパス術かどちらが望ましいかを心臓血管外科とともに検討し、決定しています。
カテーテル的血行再建術にはこれまでステント留置が原則でしたが、近年はステントという遺物を残さない、薬剤溶出性バルーンによる治療も行われるようになってきました。また、石灰化病変に対しては積極的にロータブレーターを使用し、血管内腔の確保を目指しています。
64列マルチスライスCT で見た冠動脈
運動負荷タリウム心筋シンチグラム Bull’s eye像(GE,ガンマカメラ)
心筋シンチ画像典型例
2.末梢血管疾患(閉塞性動脈硬化症)詳細はこちらから
間欠性跛行を主訴とした下肢動脈の閉塞性動脈硬化症や足趾潰瘍などを伴っている重症虚血肢に対して、CTやエコーにて動脈の狭窄、閉塞病変の評価を行ったうえで、カテーテルによる血管内治療(EVT)や心臓血管外科による内膜剥離術・下肢動脈バイパス術にて治療を行っています。
3.心不全(高血圧性心疾患、心臓弁膜症、先天性心疾患、心筋症、心筋炎)詳細はこちらから
心不全とは心臓のポンプ機能の低下により、呼吸困難感や浮腫などの症状が出現する病態です。
近年は高齢化に伴い、心不全の患者は急増しています。予後の悪い疾患ですので、早期からの治療が必要であり、治療を継続することが重要です。
心不全の原因や重症度を評価した上で、それぞれに適切な治療を行うよう努力しています。また、心不全増悪防止のため、患者様に対する教育、指導、自己管理に関して、医師、看護師、薬剤師、栄養士、理学療法士など多職種で行うようにしております。
4.不整脈 詳細はこちらから
様々な不整脈に対して、専門医を中心に、診断、治療を行っています。特に心房細動は近年非常に増加しており、心不全や脳梗塞の原因として、厳重な管理が必要な不整脈です。そのため、根治を目指してカテーテルアブレーション(心筋焼灼術)を積極的に勧めています。
心房細動をはじめとする頻脈性不整脈に対しては第1,3週火曜日、毎週金曜日にカテーテルアブレーションによる治療を行っています。
CARTO3によるカテーテルアブレーション
ペースメーカー治療(デバイス治療)
洞機能不全症候群や房室ブロックの徐脈性不整脈に対しては、人工ペースメーカー植込み術を行っており、個々の症例で生理的ペーシングを最大限に考慮したリードの留置、穿刺法、モード設定を実践しています。
また、静脈からのリード挿入が不要なリードレスペースメーカーも導入しています。カテーテルでの留置が可能であり、植込みによる傷も残りません。
心室頻拍や心室細動など致死的不整脈の出現するリスクの高い症例では、植込み型除細動器(ICD)の植え込みもしています。経静脈リード型と経皮植込み型除細動器の二つのタイプがあり、それぞれの長所、短所を考慮して、選択しています。さらに難治性心不全に対する両心室ペーシングによる心臓再同期療法(CRT)も行っています。
診療実績
2020年 | 2021年 | 2022年 | 2023年 | 2024年 | ||
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冠動脈造影/治療 | 626 | 371 | 248 | 287 | 233 | |
PCI(冠動脈インターベンション) | 179 | 157 | 127 | 137 | 124 | |
(緊急) | 78 | 86 | 59 | 49 | 58 | |
EVT(下肢動脈) | 38 | 30 | 36 | 25 | 27 | |
ペースメーカ植え込み | 新規 | 38 | 37 | 32 | 40 | 40 |
交換 | 27 | 21 | 23 | 17 | 21 | |
CRT(心臓再同期療法) | 0 | 1 | 2 | 3 | 1 | |
ICD(植込み型除細動器) | 0 | 0 | 0 | 1 | 2 | |
カテーテルアブレーション | 58 | 51 | 56 | 69 | 69 | |
IVCフィルター | 0 | 1 | 0 | 0 | 1 |
TOPICS
臨床研究業績
臨床研修について
初期臨床研修
一般内科医として必要な循環器疾患領域の知識を研修期間中に学んでもらうことを目標に診療に従事してもらいます。
循環器疾患は病態が刻々と変化しその変化に迅速に対応する必要があり、チーム医療の実践が必要不可欠となります。特にCCU重症管理例や緊急カテーテル検査治療時は可能な限りそのチーム医療の一構成員になってもらいたいと考えています。無論、本で勉強することも大事ですがそこには教科書では学べない臨床医としての礎を築く神髄があるはずです。
1年目 | 2ヶ月間のローテートで最低限必要な循環器疾患の診断学、治療学を学ぶことで一般内科医としての基礎を養う |
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2年目 | 上記に追加して指導医の指導の下、侵襲度の高い検査の実践 |
- 初期臨床研修医の声 -2021- 【PDF:96KB】
- 初期臨床研修医の声 -2020- 【PDF:119KB】
- 初期臨床研修医の声 -2019- 【PDF:130KB】
- 初期臨床研修医の声 -2018- 【PDF:111KB】
後期臨床研修
現在は日本内科学会専門医の取得を目的とした内科専攻医として研修をしてもらっています。内科全体の症例を経験してもらいながら、循環器を専攻される専攻医の方には循環器疾患の症例を中心に経験してもらうプログラムを実施しています。
循環器専門医をめざす医師に必要な最新の循環器疾患の検査および治療、エコー診断学、重症心疾患管理を身につけることによってオールラウンドプレイヤーを養成することを目的としています。
入院受け持ちは主治医として担当してもらいますが原則、上級医が指導医としてマンツーマン指導にあたる体制をとっています。困った時に頼れる先輩医師があなたのそばにいる研修医にとっては安心安全な環境を提供しています。
学会活動は地方会での症例報告からスタートし努力次第では総会レベルでの臨床研究も可能です。
“百聞は一見にしかず”当科での研修に興味のある方は是非一度、事前見学をお勧めします。