肱岡泰三前院長の定年退職にともない、2023年4月1日付けで当院病院長に就任しました 小田剛紀(おだたけのり)と申します。 私は、2002年からの約2年間、当院のリウマチ科医長として籍を置き、その後2016年に骨・運動器疾患センター部長として再び赴任してまいりました。その後、2020年4月に副院長となり3年間、医療安全、感染対策、労働安全衛生、ハラスメント対策などに関わる委員会の委員長として、病院長を補佐し、当院の発展に尽力して参りました。これからは院長として、これまでの経験を活かし、病院のガバナンス強化に努めたいと考えております。
当院は、1945年12月に河内長野の地で国立大阪病院(前身)として創設され、70年以上が経ちました。 2004年からは独立行政法人化し、現在まで発展してきました。東方には、楠公ゆかりの金剛・葛城の連山を望み、西方遙かに大阪湾を遠望する緑に囲まれた閑静な環境の地で地域の基幹病院として「急性期医療」を担ってまいりました。 その中でも重点医療として「免疫異常疾患(リウマチ、アレルギー、膠原病など)」、「脳・循環器疾患」、「がん疾患」、「骨・運動器疾患」について、関連診療科を総合的・効率的に運営し、診療機能の充実・強化を図っています。私自身は整形外科医として、 「骨・運動器疾患」の中でも脊椎外科領域を専門としています。
地域における役割としては、地域医師会等との連携を基に、地域医療研修センター及び地域医療連携室を活用し、紹介患者・逆紹介患者の増加を図り、患者ニーズに応じた病診連携、病病連携を推し進め、平成20年11月に「地域医療支援病院」の承認を受けております。 併せて「地域がん診療連携拠点病院」としての集学的ながん治療及び緩和ケアの充実・強化を行い、地域のがん診療の均てん化を図っています 。 臨床研究の分野では、臨床研究部を中心として免疫異常疾患、循環器疾患、がん疾患、骨・運動器疾患の病因・病態の解明や新規の診断・治療法の開発につながる研究を重点に行っています。 蓄積された臨床データを解析し、エビデンスに基づいた新しい医学の考え方に貢献できるような臨床研究を行い、治験管理室を中心に新しい医薬品、医療機器の開発には欠かせない臨床試験に積極的に取り組んでいます。
また、臨床研修指定病院として、将来の医療を担う人材の育成にも努めています。
これからも「患者さんファースト」をモットーに病院職員一丸となり、南河内二次医療圏の地域の中核病院として更に充実し、質の高い医療の提供と国立病院機構の病院としての使命を果たすべく、地域の医療機関と手を携え、皆さまの生命と健康を守るため最良の医療を行い、安心と満足を提供できるよう努めてまいりますので、今後とも変わらぬご支援を賜りますようお願い申し上げます。
令和 5年 4月 1日 院長 小田剛紀