生理検査部門このページを印刷する - 生理検査部門

受付・採血室
当検査室は、東館1階 40番に受付窓口があり、
■ 心電図
■ 運動負荷心電図
■ ホルター心電図(24時間記録心電図)
■ 血圧脈波検査(ABI)
■ 睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査
■ 睡眠ポリグラフ検査
■ 呼吸機能検査(肺活量測定)
■ 脳波検査
■ 脳誘発電位検査
■ 神経伝導検査
■ 尿素呼気試験(ヘリコバクターピロリ感染症検査)
■ 超音波検査各種
 ・ 心臓超音波検査
 ・ 腹部超音波検査
 ・ 乳腺超音波検査
 ・ 血管超音波検査(頸動脈・下肢動静脈検査)
 ・ 甲状腺超音波検査
 ・ 腎血流超音波検査
 ・ 胎児心臓超音波検査
などを、行っています。
これらの検査を行い、疾患の診断補助を行っています。
又、耳鼻科外来にて聴力検査を行っております。
当検査室には、日本超音波医学会認定の超音波検査士が5名在籍し、日々超音波検査を担当しています。
平成27年度件数で、心電図10,000件、ホルター心電図320件、呼吸機能検査3,000件、超音波検査では、心臓超音波3,100件、腹部超音波28,00件、血管超音波2,400件、乳腺超音波600件、胎児心臓超音波420件を行っています。

心電図検査

心臓は全身に血液を送り出すポンプの役割をしており、規則正しく収縮と拡張を繰り返しています。このとき、心臓の筋肉から微弱な電流が発生しています。その電流の変化を波形としてあらわしたものが心電図です。心電図検査は特に不整脈、狭心症、心筋梗塞、心室肥大などの診断に有用です。

心電図検査
 
心電図検査
身体を流れる電流を測るだけで、機械から電流を流すわけではないので苦痛は全くありません。手足や肩に力が入ってしまうと心臓以外の筋肉の電流も測ってしまうので、きれいな心電図がとれなくなってしまいます。身体の力を抜いてリラックスしていてください。検査時間は3分程度です。
なお、心臓に異常があれば必ず心電図に変化があらわれるわけではありません。例えば狭心症や不整脈などでは発作が起こったときでないと変化がみられないこともあります。

負荷心電図

負荷心電図
安静時には健康体と変わらないのに、運動中や仕事中に胸痛などの症状が出ることがあり狭心症が疑われる場合、運動負荷により心筋(心臓の筋肉)での酸素需要を高め、心筋の虚血(酸素が十分に供給されない状態)を意図的に誘発することによって異常の有無を調べることができます。また、運動により誘発される不整脈の診断にも有用です。運動には、二段の階段を一定時間昇り降りしたあとに心電図をとる「マスター2階段テスト」や、ベルトの上を歩くことで運動負荷を行う「トレッドミル検査」などがあります。
負荷の度合いは年齢や性別、体重、病気の程度により異なります。心電図に異常が認められ、狭心症などの虚血性心疾患や不整脈が疑われる場合は、心臓超音波検査、ホルター心電図、心臓カテーテル、胸部X線などの追加検査を行いさらに詳しく調べます

ホルター心電図

通常の安静心電図では記録時間が十数秒と短いため、胸痛発作や動悸で受診されても病院に着いたときには良くなっていて心電図の異常をとらえることができないことがあります。ホルター心電図では24時間心電図を記録するので、仕事中、運動中、睡眠中など日常生活の様々な状況における心電図の変化をとらえることが可能です。記録中は無理に安静をとる必要はなく、日常生活を送っていただきますが、シャワー、入浴はできません。また、機器装着中の簡単な行動日記をつけていただきます。

ホルター心電図
 
ホルター心電図

<ホルター心電図からわかること>
  1. 不整脈と症状の関係
  2. 不整脈の種類と重症度
  3. 狭心症などの虚血性心疾患の種類と程度
  4. 治療薬の効果判定
  5. ペースメーカーの作動確認
  6. その他

血圧脈波検査(ABI)

血圧脈波検査(ABI)
血管を流れる血液の拍動(脈波)の伝わる速度や両腕・両足首の血圧を測り、血管の硬さと狭窄(動脈硬化)の程度を調べる検査です。動脈硬化の危険因子には高血圧、糖尿病、高脂血症、喫煙、肥満などがありますが、動脈血管壁にコレステロール等の脂質が沈着し、血管が弾力を失い、硬化するとともに血管内腔が狭くなる(狭窄)状態が動脈硬化です。動脈硬化の進行を放置すると、閉塞性動脈硬化症、狭心症、心筋梗塞、脳梗塞、脳出血などを引き起こす原因となるので早期発見が重要です。


検査は準備などを含めると5分から10分程度です。安静心電図と同じようにベッドに仰向けに寝ていただきます。両腕・両足首に血圧を測るカフを巻き4ヶ所の血圧を同時に測ります。痛みはほとんどありませんが血圧が高い方や脈の触れにくい方は圧が強くかかり少し圧迫感があることがあります。トレーナーなどの厚い衣類は血圧が測定できませんが薄手の服装ならそのままで測定できます。

睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査(SASスクリーニング)

SASとは、睡眠時無呼吸症候群のことです。日中の過度の眠気や睡眠中に大きないびきを指摘され、睡眠呼吸障害を疑う場合に行う検査です。睡眠中の呼吸の状態や血液中の酸素飽和度を調べます。睡眠中何回呼吸が止まったか、また何秒止まったかを知ることができ、呼吸が止まれば血液中の酸素濃度が下がるので酸素飽和度からも呼吸状態を知ることができます。血液中の酸素飽和度のみで測定するキットもあり、測定が簡単なため、自宅での検査が可能です。ただし、重症でない睡眠呼吸障害の判定は困難です。SASである可能性が高いと判断された場合には次のさらに詳しい睡眠ポリグラフ(PSG)検査を行います。

睡眠時無呼吸症候群スクリーニング検査(SASスクリーニング)
<睡眠時無呼吸症候群を疑う症状>
 1.大きないびき
 2.睡眠中呼吸が止まっている。
 3.日中眠くなる。熟睡感がない。
 4.記憶力が低下している。
 5.起床時、頭痛がする。
 6.夜間、何度もトイレに行く。
 など。

睡眠ポリグラフ検査(PSG検査)

睡眠時無呼吸症候群を確定するために行う検査です。かなり正確な診断ができる反面、1日入院していただく必要があります。睡眠中の呼吸状態、血液中の酸素飽和度に加え、脳波や心電図、筋電図、いびき音、眼球の動きなどさまざまな状態を記録します。睡眠中は図の如く何本ものセンサーを取り付けますが、痛みはありません。

呼吸機能検査

超音波検査
肺機能検査ともいい、口から出入りする空気の量やガスの成分を分析して肺の大きさや肺の換気機能を調べる検査です。この検査は、息切れがする・咳が出る・痰が出るなど主に呼吸器疾患が疑われる場合や、病気の重症度、治療効果を調べるために行います。また、手術前の全身の状態をチェックする目的で行う場合もあります。
使い捨てのマウスピースを口にくわえていただき鼻をノーズクリップでつまみます。
一般的な検査は10分程度です。詳しい検査を行うときは30分程度かかります。この検査は患者さんの意志や努力によって成績が左右されます。あらかじめ検査の内容や意義を十分理解していただくことと、担当技師が声かけで誘導しますのでご協力をお願いいたします。検査当日は禁煙をお願いします。

尿素呼気試験

尿素呼気試験は胃の中のピロリ菌感染を診断する検査です。ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)は胃の粘膜や細胞の間に入り込み生息、増殖しています。現在では消化性潰瘍に大きな影響を与えているといわれています。消化性潰瘍は何度も再発を繰り返すことがありますが、ピロリ菌の除去によって多くの症例で再発を防ぐことができます。尿素呼気試験は、診断薬服用前の呼気と服用後の呼気を集めて診断します。精度が高く簡単に行える検査なので、除菌前と除菌後4週以降の除菌判定検査に推奨されています。注意事項:食事の影響を受けるため、6時間の絶飲食と禁煙となります。午前中に検査を行う方は朝食を抜いてください。また、検査材料が呼気のため検査前30分以上は禁煙してください。

脳波検査

頭皮に電極をつけて、主に大脳の活動状態を皮膚の上から記録するものです。てんかんの評価や代謝性や炎症性の脳障害、睡眠障害などの診断や意識消失や失神などの原因精査の目的で検査します。基本的に痛い検査ではなく、検査時間は約1時間程度かかります。

脳誘発電位検査

五感といわれる五つの感覚に刺激を与えることにより、大脳や神経に生じる電気信号を波形にした検査です。たとえば、音を聞いてもらったり、目で画面に映るものをみたり、手や足にある神経を刺激したりして、脳細胞の活動や神経路を伝わっていく電気信号を記録します。

神経伝導検査

神経伝導速度
手足の筋肉を動かす運動神経や感覚を伝える感覚神経に与えた電気刺激がその神経の中を伝わる速度を測定します。神経に障害や損傷が起こりますと速度が遅くなったり、電気信号の波形が小さくなったりします。手足に力が入らない場合やしびれがある場合などに検査します。わかる病気として末梢神経炎や糖尿病性神経障害、手根管症候群、肘部管症候群などがあります。神経を刺激しますので多少痛みや不快感を伴います。

超音波検査

超音波検査
超音波とは、ヒトの耳には聞こえない周波数の高い音のことで、超音波検査ではこの超音波を体表面から当てて、身体の中にある臓器からの超音波のはね返りを利用して装置で画像化し、臓器の状態や機能などを調べます。超音波は人体への影響はありませんので安心して検査を受けてください。

私どもの病院では次のような超音波検査を行っています。

心臓超音波検査

心臓超音波検査では心臓の大きさ、動き、機能などを調べます。この検査は、心筋梗塞、弁膜症、心筋症などの病気の発見や重症度の評価、経過観察に使用されています。

心臓超音波検査

胎児心臓超音波検査

出生時に急変を引き起こす可能性のある胎児の心奇形の存在を検索します。検査により病気の診断がつけば、適切な分娩の時期や方法を選択でき、出生後の管理を行うのに有用です。

胎児心臓超音波検査
 
胎児心臓超音波検査

腹部超音波検査

超音波を利用して、主に上腹部(肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓・脾臓・腹部血管など)の臓器の大きさ(肥大や萎縮の有無)、びまん性変化や炎症の有無、臓器にできた腫瘤の有無・大きさ・内部性状を観察し良性・悪性の推定を行います。検査前日の夕食後から絶食していただき、検査します。検査時間はおよそ20~30分程度です。

胆石画像
胆石画像
 
肝臓内腫瘍
肝臓内腫瘍

頸動脈超音波検査

超音波を利用して、頸動脈(首のところで脈が触れる場所)の血管や血液の流れを調べる検査です。検査時間は20~40分程度です。詳しく言うと、頸動脈の血管内腔、血管内壁、壁厚など血管壁の性状を調べ、動脈硬化病変の有無やその程度を調べます。また、血流速度や血流方向も調べることができます。脳梗塞・脳虚血などの脳血管障害や心筋梗塞・狭心症など心臓の冠動脈病変を予測したり、予防に役立てたりします。今、生活習慣病の検査としても注目されています。

頸動脈超音波検査
 
頸動脈超音波検査

下肢動脈超音波検査

「歩いていると足がすぐに疲れる、だるくなる、休み休みじゃないと歩けない」などの症状を間欠性跛行といいます。これは足の動脈が狭窄していることが原因で起こったりします。この様な方は下肢動脈エコーを行うことによって足のどの血管が狭窄しているのか調べることができます。動脈硬化によって起こる慢性閉塞性動脈硬化症(ASO)は、糖尿病の方や透析患者さんに多く発症します。症状が進行する前に、少なくとも間歇性跛行の段階で適切な診断と治療を受ける必要があります。検査時間は20~40分程度です。

下肢静脈超音波検査

話題のロングフライト症候群(エコノミークラス症候群)という病気がありますが、これは座席に座りっぱなしなど長い間同じ姿勢でいると足の静脈に血の固まり(血栓)ができ、体を動かしたとたん血の固まりが血管を通って心臓から肺へ行き、肺の血管に詰まってしまう「肺塞栓症」という病気を引き起こします。胸が痛くなったり呼吸が苦しくなり、最悪の場合死に至る事もある怖い病気です。そのほか、手術後や長期臥床が原因でも起こりこの血の固まり(血栓)を下肢静脈エコーで見つけることにより、診断・治療に役立てます。検査時間は20~40分程度です。

腎血流超音波検査

尿をつくる臓器である腎臓の大きさや内部性状や腎臓の内部を流れる血流などを超音波で調べる検査です。腎血管性高血圧症の原因である腎動脈(腹部大動脈から腎臓へ分かれる動脈)の狭窄・閉塞がないかしらべたり、腎臓の腫瘍性病変や腎機能障害の診断・治療に役立てます。検査時間は20~40分程度です。

正常腎臓エコー画像
正常腎臓エコー画像
 
腎臓カラー(血流)画像
腎臓カラー(血流)画像

乳腺超音波検査

超音波診断装置を使用して超音波を乳房に当て、その反射波(エコー)をとらえて画像化します。その性状やエコー像によって診断します。良性の乳腺症や腫瘍、早期の乳がんも発見することが可能です。近年、若年性の乳がんの発症が増加しています。乳腺超音波検査は痛みもなく、X線検査のような被爆の危険はありません。妊娠中の女性でも安心して検査を受けることができます。