産婦人科このページを印刷する - 産婦人科

TOPICS

2017年10月25日  第54号おっぱい通信をご覧下さい  >>詳細はこちらから

2017年10月23日  第10回母乳育児支援講演会は中止となりました >>詳細はこちらから

2017年9月7日  第10回母乳育児支援講演会を開催します  >>詳細はこちらから

2017年7月27日  第53号おっぱい通信をご覧下さい  >>詳細はこちらから

2017年6月1日  平成29年6月より「分娩受け入れ制限」を解除いたしました

2016年8月1日  平成29年1月1日以降に分娩される方より、分娩料金を改定させて頂きます
            >>詳細はこちらから

2016年2月1日  「プレママとママの情報コーナー」を開設しました

2015年3月24日  「妊婦・授乳婦とくすり」を掲載しました


診療案内 産科

女性の一生をサポートする産婦人科にようこそ

産婦人科は産科(妊娠、分娩、産褥)と婦人科(良性疾患、悪性疾患、不妊症)の診療に従事しています。

平成26年の分娩件数は454件、帝王切開は70件(17.6%)でした。
当センターでは母乳育児を推進しており、「おっぱい教室」「赤ちゃん教育」「安産教室」「和風陣痛室」「立ち会い分娩」「分娩直後からの母児同室」「カンガルー抱っこ(STS)」などをすすめており、患者様にも好評です。
当センターでは前回帝王切開術を受けられている妊婦様に対しては、母児双方のリスクを考慮して反復帝王切開術の方針としています。
今後とも、この地域の周産期センターとしての役割を果たして行きたいと、医師、助産師、看護師の全員が強く思っています。

<母乳育児支援>

当センターで分娩希望の方へ

平成29年6月より「分娩受け入れ制限」を解除いたしました。
分娩ご希望の方はお気軽に産婦人科までご相談ください。

 

赤ちゃんにやさしい病院(BFH=Baby Friendly Hospital)に認定されました

BFH認定書
 
平成22年8月、当センターはWHO・ユニセフより「赤ちゃんにやさしい病院(BFH:Baby Friendly Hospital)」に認定されました。全国で66番目、大阪府では4番目でした。
WHO(世界保健機関)・ユニセフ(国際連合児童基金)は、1989年3月、「母乳育児の保護、促進、そして支援」するために、産科施設は特別な役割を持っているという共同声明を発表しました。世界のすべての国のすべての産科施設に対して「母乳育児成功のための10カ条」を守ることを呼びかけ「母乳育児を成功させるための10カ条」を長期にわたって尊守し、実践する産科施設を「赤ちゃんにやさしい病院」として認定しています。

診療案内 婦人科

私共大阪南医療センター 産婦人科一同は、女性のトータルライフサポートを目指しつつ地域がん診療連携拠点病院の役割を果たし、患者様にとってより良い医療を提供するべく日々臨床技術を研鑽しております。女性の一生を通して起こる大きなイベントとして初経(初潮)、妊娠・出産、更年期・閉経があり、それぞれの時期に起こりやすい婦人科疾患があります。そしてその治療法に関しても、その時々の状況によって機能温存をすべきか、完全摘出により根治を目指すべきかが変わってまいります。もちろん良性疾患であるか悪性疾患であるのかは非常に重要な因子であることは言うまでもありません。治療後の生活への影響も考慮し、皆様のサポートができるよう努力いたしてまいります。

女性のライフステージ

若年者に多い卵巣胚細胞性腫瘍

最も多いのが成熟のう胞性奇形腫(胚細胞性腫瘍の80%以上がコレ)です。しばしば茎捻転というねじれ状態を起こし、突発する腹痛の原因になることがあります。緊急手術の対象となることもしばしばあり、10代の若い方の急性腹症(突発する腹痛)では見逃してはいけない疾患です。ほとんど傷が目立たない腹腔鏡下手術で治療ができます。若年者に多い卵巣胚細胞性腫瘍
頻度はまれですが、悪性胚細胞性腫瘍(卵黄嚢腫や未熟奇形腫など)もあるので注意が必要です。この場合はBEP療法という抗がん剤治療がよく効きますので子宮や片方の卵巣を残す手術の選択が可能です。すなわち将来的に妊娠・分娩の可能性が残せる治療です。
また、若年者以外でも発見されることがあります。数%に悪性転化と言って、奇形腫の癌化が起こることもあり、放置できない疾患です。

貧血の原因となる子宮筋腫

日本人女性の約1割が貧血症で、そのほとんどが鉄欠乏性貧血です。原因は何と言っても毎月起こる月経(生理)によるものが一番多いでしょう。この異常に多い月経のことを過多月経といいます。生理の量が多くなる原因に子宮筋腫や子宮腺筋症(子宮の筋肉の中にできる子宮内膜症)があります。
子宮筋腫は女性ホルモン依存性腫瘍で、子宮の至る処に発生し症状の起こしやすさに違いがあります。なかでも粘膜下筋腫はサイズが小さくても症状が強く出ることが多いといわれています。
子宮筋腫は良性ですので、症状がなければ治療の必要がありません。ただし、今後の妊娠・分娩に影響があると考えられる場合は、摘出手術が選択されることもあります。
当センターでの基本的な治療方針は以下のようになります。
子宮全摘や筋腫核出などの手術では、可能な限り傷が目立たない腹腔鏡下手術や腟式に行う子宮鏡下手術で治療しています。妊孕性の温存
中には子宮筋腫のような器質的疾患がないにもかかわらず過多月経に悩まされる方もおられます。そういった場合、当センターではMEA(マイクロ波アブレーション)という方法で腟式に治療を行い、良好な結果が得られています。

とにかく痛い!子宮内膜症・腺筋症

月経痛(生理痛)に悩む女性は少なくありません。そのような方は、もしかすると子宮内膜症にかかっているかもしれませんので婦人科を受診されることをお勧めいたします。
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子宮内膜症とは子宮内膜(子宮の中にあって月経時に剥がれ落ちる組織)に似たようなものが異所性に(子宮の内腔以外のところに)発生する疾患で、月に1回いたるところで月経のような出血が起こる病気ですから痛くないわけがありません。生殖年齢女性の約10%(最近では不妊症、月経痛のある方の50%)に存在し、月経痛と不妊を主症状とし、QOL(Quality Of Life: 生活の質)を著しく損なう疾患とされています。
内膜症で頻度が高いのは卵巣の内膜症であるチョコレートのう胞です。手術が必要な場合は良性疾患ですのでこれもやはり腹腔鏡下手術を行います。

当センターでは、月経痛に対してホルモン剤や鎮痛剤を組み合わせて治療しています。

  1. LEP(低用量ピル:ルナベルULD®)
  2. ジエノゲスト(ディナゲスト®)
  3. 子宮内黄体ホルモン放出システム(ミレーナ)     など

子宮頸がんの原因は実は感染症だった!?

子宮頸がんは子宮の出入り口部分にできたがんのことを指します。この子宮頸がんはヒトパピローマウイルスの感染が原因であるということが明らかになっています。感染した年齢が早ければ早いほど子宮頸癌が発症する年齢も早くなります。近年は初交年齢が若年化している背景もあり、20代での罹患も多く見受けられますが、現在のところ40代が罹患のピークとなっています。

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子宮頸がんの治療は手術可能な状態(II期まで)なら手術が基本になります。切除不能なIII期以降のケースでは放射線と抗がん剤を組み合わせた治療や抗がん剤の全身投与を行います。手術は病巣を余すことなく取りきるために広汎子宮全摘が行うことが多いです。
しかし大きな手術になればなるほど、合併症や後遺症が増える傾向があります。特にこの手術では術後に排尿障害(尿意がない、自力で排尿できないなど)が起こることがあります。
このような合併症を回避するため、当センターでは神経温存の術式を取っており、根治性を損ねず、かつ術後のQOL(生活の質)を落とさないよう努力しております。

子宮体癌は不正出血に注意!

子宮体癌は子宮の内膜に発生する癌で、その発生過程の違いからタイプ1とタイプ2の2つに分けられます。子宮体がんのおよそ90%がタイプ1に属します。タイプ1の子宮体がんは女性ホルモンである「エストロゲン」に大きく依存して発生・進行していくタイプを指します。エストロゲンには子宮内膜を増殖させる作用があり、このエストロゲンによる刺激が長期間持続すると、子宮内膜増殖症という前がん病変(がん一歩手前の状態)を引き起こし、最終的にがんが発生してしまうことがあります。エストロゲンに依存した子宮体がんは特徴として閉経前後の女性に多く、早期から不正出血などの症状が現れやすいことが知られています。
一方で子宮体がんのおよそ10%、エストロゲンに依存しない子宮体がんを総称してタイプ2といいます。ホルモンの依存などがなく突然発生するものが多く、悪性度が高いといわれています。これらのがんは閉経後の方に多く、特にご高齢の方に罹患しやすい特徴があります。
子宮体癌の治療も手術が基本で、必要があれば抗がん剤治療の追加をおこないます。

難治性卵巣癌に立ち向かう!

卵巣癌は非常に治療の難しい癌の一つです。その理由として
  1. 早期発見が難しい。→早期では症状が出にくい。
  2. 腹腔内に蔓延(播種といいます)しやすく、容易に癌性腹膜炎になってしまう。 →手術で取りきるのが難しい。
  3. 半分以上が再発する。 →再発すると、次第に抗がん剤が効きにくくなり、根治が難しい。
といったことがあげられます。
早期発見が難しいので進行してから(お腹の中で蔓延してしまった状態で)治療を行うため手術をしても病巣が残ってしまい再発率が高くなってしまう、という悪い流れがあります。
何かの理由で婦人科を受診した際に偶然早期の卵巣癌が見つかる場合もありますが、子宮がんと違って、現時点で有効な検診方法はありません。がん治療では、おそらく手術で取りきることが一番効果的であるとおもわれます。ですので、いかにして癌を取りきるかがキーポイントになってきます。当科では、可能な限り取りきるため、子宮・卵巣・大網以外にも必要があれば播種病巣のある腹膜も合併切除を行い、広範囲にリンパ節を廓清し(骨盤~傍大動脈)根治性を高めた手術を行っております。また進行した患者様に対しても治癒率向上を目指して、初回手術で診断確定したのち抗がん剤治療を行い、病巣が縮小した時点で再度手術を行うといった方法もとっております。
難治性卵巣癌に立ち向かう!

何か出てきた?骨盤臓器脱

「最近夜中に何度もトイレに行かないとダメ」だったり「おしっこが出にくい」などの症状や、「股の間に何か挟まったような違和感」を感じたなら骨盤臓器脱かもしれません。これは加齢による変化などで骨盤の底にある筋肉が緩み、膀胱や子宮を支えきれなくなって起こります。これにより排尿障害や違和感が引き起こされます。こういった病態はご高齢の方に多く起こりますので、治療も手術だけでなく、手術をせずに治す方法(非観血的整復といって、ペッサリーリングを膣内に留置し膀胱や子宮を支える方法)もとっています。手術は腟式に行い、比較的体の負担が少なく済むように心がけております。

2016年手術統計(重複例含む)

手術術式

腟式手術
円錐切除 25
腟壁蒸散 1
ポリペクトミー 1
VT(腟式子宮全摘) 11
前後腟壁形成 3
TCR(子宮鏡下手術) 10
MEA(低周波子宮内膜アブレーション) 1
広汎外陰切除 1
鼠経リンパ節廓清 1
54
腹腔鏡下手術
TLH(腹腔鏡下子宮全摘) 14
LM(腹腔鏡下筋腫核出) 16
卵巣嚢腫摘出 24
付属器摘出 9
卵管切除 1
64
開腹手術
単純子宮全摘 35
拡大子宮全摘 1
準広汎子宮全摘 1
広汎子宮全摘 3
付属器摘出 23
大網摘出(部分・亜全摘) 9
骨盤リンパ節廓清 11
傍大動脈リンパ節廓清 7
筋腫核出 5
再発腫瘍摘出 2
97
その他
ペッサリー抜去 1

疾患

子宮筋腫
平滑筋腫 50
腺筋腫 8
58
卵巣嚢腫
成熟のう胞性奇形腫 12
チョコレートのう胞 19
漿液性のう胞腺腫 7
粘液性のう胞腺腫 2
ブレンナー腫瘍 1
莢膜線維腫 4
卵巣甲状腺腫 1
46
卵管病変
卵管留水(血)腫 3
卵巣境界悪性腫瘍
顆粒膜細胞腫 1
粘液性境界悪性腫瘍 2
3
子宮頸癌
CIN(含CIS) 26
扁平上皮癌 4
通常型腺がん+印環細胞癌 1
31
子宮体癌
類内膜腺がん 高分化型(G1) 5
類内膜腺がん 中分化型(G2) 0
類内膜腺がん 低分化型(G3) 4
明細胞腺がん 1
9
卵巣癌
類内膜腺がん 高分化型(G1) 0
類内膜腺がん 中分化型(G2) 1
類内膜腺がん 低分化型(G3) 1
明細胞腺がん 2
4
外陰癌
扁平上皮癌 1
ポリープ病変
頸管ポリープ 1
内膜ポリープ 8
9

スタッフ紹介

金村 昌徳 産婦人科医長
卒業大学 大阪医科大学医学部卒
学位取得 医学博士(大阪医科大学)
専門医 日本産科婦人科学会、日本婦人科腫瘍学会、日本臨床細胞学会細胞診専門医
指導医 日本産科婦人科学会
専攻分野 婦人科腫瘍学
 
岩井 恵美 産婦人科医師
卒業大学 大阪医科大学医学部卒
専門医 日本産科婦人科学会、日本臨床細胞学会細胞診専門医
専攻分野 婦人科癌、周産期医療
 
橋田 宗祐 産婦人科医師
卒業大学 大阪医科大学 医学部卒