脳血管内科このページを印刷する - 脳血管内科

概要

 脳血管内科は脳卒中を中心とした診療を行っています。脳卒中は急性疾患のため早期の診断と治療開始が肝心であり、脳神経外科と協力し「脳卒中センター」として24時間体制で急性期脳卒中の受け入れに取り組んでいます。特に、超急性期脳梗塞の治療として、tPA静注療法や血栓回収治療に積極的に取り組んでいます。その他の血管内治療(頸動脈ステント留置術、脳動脈瘤コイル塞栓術など)も当科で施行しております。
 また、2017年1月からは神経内科と協力して、パーキンソン病などの神経変性疾患や各種難病などの診療も開始しております。
 
脳血管内科・神経内科

脳梗塞の超急性期治療

 脳梗塞は「脳血管が詰まることにより、脳組織への血流が途絶えて、酸素や栄養分が不足した脳組織が壊死する病気」です。かつ、脳組織が非常に脆弱なため、血流が途絶えてしまうと分単位で脳梗塞が拡大してきます。そのため、発症からごく早いタイミングに詰まった血栓を溶かして(取り除いて)血流を再開させることができれば、症状の改善が期待できます。

tPA静注療法

 tPAは血栓を溶かす点滴の薬であり、日本では2005年に認可されて現在では標準治療として認められています。認可当初は発症から3時間以内に、現在では発症から4.5時間以内が治療開始の制限時間とされています。

血栓回収治療

tPA画像 tPA画像
 
 tPAで溶けにくい大きな血栓についても、カテーテル治療により詰まった血栓を取り除ける場合があります。特に2014年に認可されたステント型血栓回収器具が登場してから良好な再開通が得られるケースが増えてきており、現在ではガイドラインに記載される標準治療と認められています。ただし、tPA静注療法も血栓回収治療も出血などのリスクを伴う治療であり、有効性が高いと見込まれる患者さんを慎重に見極めたうえで行っています。

Acute Stroke Team

 いずれの治療も時間との勝負になります。そのため、当院では2014年から院内でAcute Stroke Team(AST)という多職種からなるチームを結成して、治療時間の短縮を目指して取り組んでいます。その結果、来院からtPA開始時間の短縮が達成されています。
 また、市民講座、救急隊との勉強会、周辺医療施設への連携など、脳梗塞の発症から来院までの時間短縮を目指した取り組みも行っています。

Acute Stroke Team画像 Acute Stroke Team画像

平成29年実績

<脳血管内科+神経内科>
年間入院数 417例
急性期脳卒中 161例
 
<脳卒中センター>
脳血管撮影 137例
tPA静注療法 31例
脳血管内治療 29例
 急性期血栓回収 22例
 頸動脈ステント留置術 3例
 脳動脈瘤 1例
 脳動静脈奇形 2例
 慢性硬膜下血腫 1例

 
<神経内科疾患>
パーキンソン病 34例
びまん性レビィ小体病 2例
多系統萎縮症 3例
進行性核上性麻痺 2例
重症筋無力症td> 1例
脊髄小脳変性症 4例
運動ニューロン疾患 4例
CIDP/GBS 3例
舞踏病 1例
筋強直性ジストロフィー 1例
痙性対麻痺 1例
正常圧水頭症 3例
86例

見学、研修希望の学生さん・研修医の皆さんへ

当科は、日本脳卒中学会教育施設、日本神経学会教育施設として認定されています。脳卒中を中心としながら、変性疾患の診療も経験を積むことが可能です。特に脳血管内治療については内科を中心として診療を行っているため、希望者には積極的に参加していただくことが可能です。ぜひ一度見学にお越しください。お待ちしております。

 
高橋 大介 脳血管内科医長
卒業大学 大阪医科大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本内科学会、日本脳卒中学会、日本神経学会
専攻分野 脳卒中
小林 潤也 リハビリテーション科医師
卒業大学 大阪大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本脳卒中学会、日本脳神経血管内治療学会、日本内科学会
専攻分野 脳卒中、脳神経血管内治療、脳神経超音波
渡邊 彰弘 脳血管内科医師
卒業大学 大阪大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本神経学会、日本脳卒中学会、日本内科学会
専攻分野 脳卒中、脳神経超音波
杉山 幸生 脳血管内科医師
卒業大学 北海道大学医学部卒
認定医 日本内科学会
専門医 日本神経学会、日本脳卒中学会、日本内科学会
指導医 日本神経学会
専攻分野 脳卒中、神経内科
江左 佳樹 脳血管内科専攻医
卒業大学 近畿大学医学部卒
専攻分野 脳卒中、脳神経内科、脳神経血管内治療