がん検診のメリット
がん検診のデメリット
繰り返しの検診が大切
例えば、乳がんの例では、一つの癌細胞が増殖し、直径1cmの塊になるのに、15年以上かかります。しかし1cmの癌の塊が2cmに増殖するのには約2年しかかかりません。この頃からしこりなど症状が出てきます。癌はその後もどんどん大きくなり、やがて他の臓器に広がります。
小さすぎるがんは診断が難しく、進行したがんは発見しやすいが、治りにくくなります。がんが大きな塊になるまでの期間がポイントです。無症状、もしくはがんが小さいうちに、一定の間隔で繰り返し検診を受けることが大切です(検診の方法欄を参照ください)。
検診の種類
対策型検診は、ある集団全体の死亡率を下げるために行われるものです。市区町村が老人保健事業で行っている住民検診や職域検診が対策型検診にあたります。公共的な予防対策として行われ、公的な補助金が出るので、無料か自己負担が少額ですみます。がんの種類によって、検診方法が決まっています。(胃がん:胃X線検査など)。
任意型検診は、個人が自分の死亡リスクを下げるために受けるものです。人間ドックがその代表例です。職場によっては補助金が出ることがありますが、基本的には全額自己負担のため、自己負担額は多くなります。検診内容の種類や料金、オプションで選べる検査の種類は、医療機関によって異なり、個人で選択することができます。
健診の方法
市区町村で行われるがん検診には、がん死亡率減少が科学的に認められる検診項目・方法が選ばれています。