大人の皆さんへ

放射線治療とは

放射線治療とは、手術による外科療法、抗がん剤による化学療法と並ぶがん治療の3本柱の一つです。
患部(がん)に放射線を当てることで、細胞を破壊してがんを消滅させたり、小さくします。放射線治療単独で行うほかに、近年は外科療法や化学療法と組み合わせることで治療成績が向上しています。
がん細胞の消滅や、縮小を目的とするほか、痛みや麻痺を取り除き生活の質を向上させるために放射線治療を行うこともあります。
放射線照射多方向から放射線を当てることで、放射線の効果をがんに集中させ、周囲の正常細胞への影響を減らしています。
<長所>
手術はがんの周りの正常組織も切除するのに対し、放射線ではがんを標的に治療するため、臓器の働きを保つことができます。治療そのものによる痛みなどはなく、日々の治療による体の負担は少なくなります。
また、外来通院での治療も可能です。高齢者や合併症のために手術や化学療法に耐えられない方、長期入院がしづらい方でも治療が可能です。
<短所>
がんの種類・進展範囲によって、放射線治療ができない場合があります。治療期間は1~数日の場合もあれば、体の負担を少なくするために1~2か月かかる場合が多くあります。皮膚が日焼けした様に赤くなったり、下痢・倦怠感・感染症にかかりやすくなる、などの副作用がでることがあります。