令和1年度 大阪南医療センター 病院指標
年齢区分 | 0~ | 10~ | 20~ | 30~ | 40~ | 50~ | 60~ | 70~ | 80~ | 90~ |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
患者数 | 911 | 251 | 93 | 144 | 475 | 783 | 2121 | 4005 | 2550 | 438 |
大阪南部の基幹病院として、急性期医療を担っています。重点医療としてリウマチ・膠原病・アレルギー、循環器疾患、がん疾患、骨・運動器疾患および成育医療の診療機能を充実強化させています。こういった疾患に多い年齢構成となっております。どの年代の方にも丁寧な説明ができる環境整備に患者支援センターを設置して看護師、薬剤師、栄養士、ソーシャルワーカー、事務を配置しています。
■呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科
肺がん、慢性閉塞性肺疾患や間質性肺炎の治療を中心に呼吸器疾患の診療を行っています。
肺がんの手術治療は状態によって難しい場合や平均年齢でも確認できますように高齢者も多いので近畿大学病院呼吸器外科と連携し、外科適応の場合は紹介し当センターでは主に化学療法や放射線治療を担いリスク回避をおこなっています。慢性閉塞性肺疾患の治療について、年齢が高い方などには無理をしないよう丁寧に呼吸器リハビリテーションを実施していることも多く、全国の平均在院日数より少し長めとなる場合もあります。詳細はこちら
肺がんの手術治療は状態によって難しい場合や平均年齢でも確認できますように高齢者も多いので近畿大学病院呼吸器外科と連携し、外科適応の場合は紹介し当センターでは主に化学療法や放射線治療を担いリスク回避をおこなっています。慢性閉塞性肺疾患の治療について、年齢が高い方などには無理をしないよう丁寧に呼吸器リハビリテーションを実施していることも多く、全国の平均在院日数より少し長めとなる場合もあります。詳細はこちら
■消化器科
肝胆膵疾患を中心に診断治療をおこなっております。内視鏡検査や超音波内視鏡検査を多数行い、胃癌、大腸癌検診の2次検査も実施して早期の発見治療に努めています。国立病院機構肝疾患政策医療ネットワーク、大阪府肝疾患フォローアップ事業にも参画し、大阪南部の肝疾患治療の中心的役割を担っています。高齢者の方も多く個別に合わせた治療を心掛けており、全国の平均在院日数より少し長くなる場合もあります。詳細はこちら
■リウマチ・膠原病・アレルギー
リウマチ科内科、外科系スタッフが親密に連携をとって関節リウマチの総合的な診療を行っています。最新の治療法(お薬)を積極的に取り入れ、外来でもコントロールできる環境を整えています。内科系、外科系の協働診療で関節リウマチの患者さんに診られる呼吸器疾患の対応も充実しています。地域の施設との勉強会も重ね役割を明確にして専門性を高めており、リハビリやまだ自宅に帰るには不安がある場合は後方の施設と連携を図っており安心いただけるよう努めております。詳細はこちら
■小児科
新新生児から思春期まで幅広い年令の子供たちの病気の診断と治療を行っています。
食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎に対する専門的な(特殊検査や負荷試験)治療、日常生活指導をおこなっています。また、摂食可能かどうかについて食物負荷試験を積極的におこなっています。 詳細はこちら
食物アレルギーや気管支喘息、アトピー性皮膚炎に対する専門的な(特殊検査や負荷試験)治療、日常生活指導をおこなっています。また、摂食可能かどうかについて食物負荷試験を積極的におこなっています。 詳細はこちら
■外科
胃癌、大腸癌、肝・胆・膵の癌、胆石症など消化器疾患全般を担っております。ヘルニア手術は、前方アプローチ、腹腔鏡下手術ともに行っております。
癌治療の化学療法は外来でも多数行っていますが、地域の高齢化に伴い副作用防止管理のために入院で行うこともあります。全国の平均在院日数との比較から標準的な提供をおこなっていることが確認できます。詳細はこちら
癌治療の化学療法は外来でも多数行っていますが、地域の高齢化に伴い副作用防止管理のために入院で行うこともあります。全国の平均在院日数との比較から標準的な提供をおこなっていることが確認できます。詳細はこちら
■整形外科
■脳神経外科
頭部外傷、脳卒中疾患が多く救急診療体制の充実を図っています。昨年と比較すると地域の緊急対応が増加しております。患者様の高齢化に伴い自宅退院がすぐには難しい方に、地域周辺病院と連携、役割分担して早期の社会復帰を目指しています。未破裂脳動脈治療については患者様への医療情報提供を充実させ、エビデンスに基づいた最良の医療を提供しております。 詳細はこちら
■心臓血管外科
循環器科や放射線科と連携し、冠動脈疾患や心臓弁膜症などの心臓の手術や、大動脈瘤手術、末梢血管外科手術を行っております。高年齢化率が高いため、低侵襲手術も含めて安全でより日常生活を担えるように治療法が選択できるようご説明させていただきます。 詳細はこちら
■産婦人科
子宮頸・体部や卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍は手術も担っていますが、近年開発が発展している化学療法も積極的に取り入れています。全国の平均在院日数より短いのは個別性を重要視した化学療法のコントロールに取り組んでいることによるものと考えています。外来でも実施していますが、入院で合併症などが生じる場合の対応にも配慮しています。 詳細はこちら
■放射線科
VR(インターベンショナルラジオロジィ:放射線診断技術応用による介入治療)の専門医が従事し、積極的に行える環境を整えています。地域開業医からの紹介も増加し多くの患者様に携わらせていただいています。
消化器疾患、呼吸器疾患等の早期発見、病期診断を担い、身体への負担軽減が期待される低侵襲性の手術もおこなっています。 詳細はこちら
消化器疾患、呼吸器疾患等の早期発見、病期診断を担い、身体への負担軽減が期待される低侵襲性の手術もおこなっています。 詳細はこちら
■脳血管内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
010160xx99x00x | パーキンソン病 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 39 | 11.81 | 17.72 | 7.69 | 75.87 | |
010230xx99x00x | てんかん 手術なし 手術・処置等2なし 副傷病なし | 34 | 11.77 | 7.1 | 8.82 | 68.24 | |
010060x2990201 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等22あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 30 | 17.04 | 16.16 | 20 | 77.77 | |
030400xx99xxxx | 前庭機能障害 手術なし | 20 | 5.55 | 5.01 | 0 | 76.4 | |
010060x2990401 | 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつ、JCS10未満) 手術なし 手術・処置等1なし 手術・処置等24あり 副傷病なし発症前Rankin Scale 0、1又は2 | 16 | 20.17 | 16.13 | 31.15 | 73.81 |
当センターは大阪南部に位置する約500床の病院で、当科は脳血管疾患(脳梗塞・脳出血など)に加え頭痛・めまいなどの周辺領域を担当領域としています。特に超急性期・急性期の虚血性脳血管疾患に対しtPA静注療法・血管内治療を行い、後遺症を最小限に食い止め、地域連携パスを用い、近隣病院でできるだけスムーズにリハビリテーションが行えるように地域病院とも連携した脳卒中治療を行っています。 詳細はこちら
■皮膚科
外来診療を中心に皮膚科全般、皮膚腫瘍をおこなっています。中には、入院管理が必要となる状態もあり当センターでは、入院治療による安心いただける環境が整っています。皮膚の腫瘍治療においては手術もおこなっております。 詳細はこちら
■泌尿器科
膀胱の腫瘍や前立腺肥大において多くの治療を担っており、エビデンスに基づきクリニカルパスを活用した標準的に治療の提供を図り、術後管理も細心の注意を払っています。泌尿器科分野における専門医スタッフの充実で近隣において約13%のシェアを担っています。近隣の開業医からの紹介も多く依頼いただいています。 詳細はこちら
■循環器科
当センターは、⽇本循環器学会認定研修施設・CVIT研修施設群連携施設認定研修施設でもあり、経験豊富な専⾨医スタッフが充実しています。
⼤阪府南部の基幹施設として、救急対応をおこない多くの⼿術をおこなっています。 詳細はこちら
⼤阪府南部の基幹施設として、救急対応をおこない多くの⼿術をおこなっています。 詳細はこちら
■腎臓内科
大阪南部の腎透析医療の拠点として、大学病院の次に多くの診療に携わっています。慢性糸球体腎炎や、糖尿病・高血圧に基づく腎障害のほか、免疫異常に合併した腎障害の重症化した場合も多ため全国の平均在院日数と比較すると長期化する傾向もあります。しかし、重症化した場合においても安心して治療に専念していただける環境と専門医スタッフが充実しています。 詳細はこちら
■救急科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
160510xx9710xx | 肝・胆道・膵・脾損傷 手術あり 手術・処置等1あり 手術・処置等2なし | - | 27 | 16.73 | 0 | 82 | |
050340xx99xxxx | その他の循環器の障害 手術なし | - | 2 | 11.62 | 0 | 101 | |
070230xx99xxxx | 膝関節症(変形性を含む。) 手術なし | - | 9 | 13.58 | 0 | 89 | |
100393xx99xxxx | その他の体液・電解質・酸塩基平衡障害 手術なし | - | 7 | 9.96 | 0 | 67 | |
110310xx99xx0x | 腎臓または尿路の感染症 手術なし 副傷病なし | - | 16 | 12.58 | 0 | 84 |
■血液内科
DPCコード | DPC名称 | 患者数 | 平均 在院日数 (自院) |
平均 在院日数 (全国) |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
130060xx97x40x | 骨髄異形成症候群 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 111 | 15.47 | 20.3 | 3.6 | 79.3 | |
130030xx99x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術なし 手術・処置等24あり 副傷病なし | 93 | 19.08 | 15.79 | 0 | 71.66 | |
130030xx97x40x | 非ホジキンリンパ腫 手術あり 手術・処置等24あり 副傷病なし | 85 | 27.47 | 31.3 | 1.18 | 65.41 | |
130040xx99x5xx | 多発性骨髄腫、免疫系悪性新生物 手術なし 手術・処置等25あり | 50 | 28.21 | 22.79 | 0 | 73.7 | |
130060xx99x4xx | 骨髄異形成症候群 手術なし 手術・処置等24あり | 45 | 9.03 | 10.43 | 0 | 77.42 |
近隣大学病院と連携を図り多くの診療をおこなっており、重症化した場合も安心して入院治療ができる環境があります。そのため重症化された病態では、全国の平均在院日数より長期化する場合もあります。化学療法だけでなく個別性に応じた分子標的薬等の積極的導入もおこない、自家末梢血、同種末梢血幹細胞移植(血縁者間)も行なっております。また、同種骨髄移植や臍帯血移植を含めた治療の環境も整備し身体への負担軽減にも努めています。
■乳腺外科
主として、乳がんを中心とした診断・治療を行っており、遺伝子検査や手術の選択についてもライフスタイルに応じて選択できるよう丁寧な説明ができる体制を整えています。また、乳がんに限らず乳房に関する様々な疾患の診断および治療にも取り組んでいます。 詳細はこちら
■内分泌代謝内科
糖尿病は外来におけるフォローが中心ですが、中には血糖値のコントロールが難しく入院管理が必要となる場合も少なくありません。近隣では専門医だけでなく医療スタッフも充実した環境が整っている大学病院か当センターで役割を分担して治療をおこない全国の平均在院日数より早く迅速な病院間の連携を図っています。 詳細はこちら
初発 | 再発 | 病期分類 基準(※) |
版数 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
Stage I | Stage II | Stage III | Stage IV | 不明 | ||||
胃癌 | 40 | 8 | 10 | 68 | 31 | 81 | 1 | 7,8 |
大腸癌 | 17 | 37 | 28 | 114 | 60 | 116 | 1 | 7,8 |
乳癌 | 28 | 11 | 3 | 3 | 8 | 3 | 1 | 7,8 |
肺癌 | 2 | 6 | 32 | 76 | 72 | 86 | 1 | 7,8 |
肝癌 | 12 | 3 | 3 | 7 | 8 | 79 | 1 | 7,8 |
胃癌・大腸癌に見られるようにステージが進行している場合が多く、切除治療ができず化学療法などで対応しています。初めて見つかった時にすでにステージⅢですと、再発率も高くなる傾向があります。癌治療の化学療法は外来でも多数行っていますが、地域の高齢化に伴い副作用防止管理のために入院で行うこともあります。特に進行が進んでいる場合は、心のケアも入院でおこなうことがあります。また診断目的とした入院も多くあり入院中には進行がはっきり確定できていなくても外来で改めて悪性の熟む進行についてご説明をさせていただいています。また、当センターでは、河内長野市と連携して癌検診の目的と効果を「がん教育」として案内しています。 詳細はこちら
患者数 | 平均 在院日数 |
平均年齢 | |
---|---|---|---|
軽症 | 36 | 6.83 | 63.25 |
中等症 | 145 | 9.94 | 82.39 |
重症 | 21 | 12 | 84.14 |
超重症 | 3 | 8.67 | 85.7 |
不明 | 0 | 0 | 0 |
市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人に発症する肺の急性炎症です。細菌、ウイルス、真菌など、様々な病原体が市中肺炎の原因となります。我々は内科全体が中心となって、軽症~重症のさまざまな市中肺炎に対して病態に応じた治療を行っています。身体機能の低下した患者さんは、肺炎が安定した後は地域の連携病院に転院していただいて、リハビリを行っていただくことがあります。
発症日から | 患者数 | 平均在院日数 | 平均年齢 | 転院率 |
---|---|---|---|---|
3日以内 | 234 | 25.08 | 77.05 | 29.07 |
その他 | 24 | 10.60 | 74.67 | 0.78 |
脳神経外科、脳血管内科が協力して脳卒中センター体制をとり、365日24時間いつでも院内に常勤する専門医が脳卒中診療にあたっています。脳梗塞に対しては超急性期の血栓溶解療法(tPA療法)、血管内手術治療(カテーテルによる血栓回収療法)を積極的に行っています。また頚部の高度頸動脈狭窄病変にたいしては頸動脈内膜血栓切除術や血管内治療によるステント留置術をおこないます。 詳細はこちら
■呼吸器内科・呼吸器腫瘍内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K6112 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(四肢に設置した場合) | - | 13.25 | 11.75 | 25 | 77.38 | |
K6182 | 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) | - | 26.25 | 25.33 | 50 | 76.25 | |
K6082 | 動脈塞栓除去術(その他のもの(観血的なもの)) | - | 12 | 46 | 0 | 78 | |
K550-2 | 経皮的冠動脈血栓吸引術 | - | 6 | 30 | 100 | 63 | |
K6113 | 抗悪性腫瘍剤動脈,静脈又は腹腔内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部その他に設置した場合) | - | 28 | 24 | 0 | 60 |
■消化器科
■リウマチ・膠原病・アレルギー
■外科
■整形外科
■脳神経外科
■心臓血管外科
■産婦人科
■放射線科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K617-4 | 下肢静脈瘤血管内焼灼術 | 83 | 0.02 | 1.04 | 0 | 70.88 | ![]() |
K6153 | 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(その他のもの) | - | 0.25 | 4 | 0 | 48 | ![]() |
■脳血管内科
Kコード | 名称 | 患者数 | 平均 術前日数 |
平均 術後日数 |
転院率 | 平均年齢 | 患者用パス |
---|---|---|---|---|---|---|---|
K178-4 | 経皮的脳血栓回収術 | 14 | 0.57 | 43.33 | 64.29 | 79.14 |
■泌尿器科
■循環器内科
DPC | 傷病名 | 入院契機 | 症例数 | 発生率 |
---|---|---|---|---|
130100 | 播種性血管内凝固症候群 | 同一 | 0 | 0.0 |
異なる | - | 0.02 | ||
180010 | 敗血症 | 同一 | 23 | 0.20 |
異なる | 36 | 0.31 | ||
180035 | その他の真菌感染症 | 同一 | - | 0.03 |
異なる | 0 | 0.0 | ||
180040 | 手術・処置等の合併症 | 同一 | 73 | 0.62 |
異なる | - | 0.02 |
厚生労働省による全国DPC対象病院のデータ集計では、「播種性血管内凝固症候群」での診療報酬請求は0.17%、「敗血症」は0.56%となっていますが、当センターは感染防止委員会や安全管理対策委員会などの活発な活動により合併症防止に努め、全国平均よりも低い数値となっています。